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【マイギアを語ろう】「振り心地を重視」「バックライン必須」平均302Yの飛ばし屋・清水大成の14本セッティング

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、2年連続でシードを獲得した清水大成のクラブセッティングをご紹介。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/木更津ゴルフクラブ

清水大成 しみずたいせい。1998年生まれ、福岡県出身。昨年はKBCオーガスタで単独3位に入るなどコンスタントに成績を収め、賞金ランクは25位。ドライビングディスタンスは302ヤードで2位となるほどの飛ばし屋で、今季活躍間違いなしの期待の若手

気持ちよく振れる=安心感

「ツアーに出ていて、自分、飛ぶなって感じるとき、あります。みんな越えないバンカーを自分が越えるときとか」(清水)

ツアー屈指の飛ばし屋、清水大成は、飛距離を求めるスペック選びはしていない。

「スペックをこうしたいというより、こんな球を打ちたいって感じで要望を出しています。振り心地が良く、自分が振りやすいと思うクラブが大切。見た目も打ちにくいな、と思ったらその時点でなしです。ドライバーのシャフトも走る感じや、しなりすぎるのは苦手。自分のスピードのまま振れるものが気持ちいい。クラブに助けてもらおう、の感覚はあまりないかも」

グリップは時松隆光と同様の、テンフィンガー。

「ドライバーからウェッジまですべてバックラインを入れてもらっています、昔から。グリップをするときの目安で、バックラインがないとなんとなく握る場所がわからなくなるんです。構えがしっくりこないときも結構あるので、バックラインは必要です」

パターのグリップだけはオーバーラップで握る。

「細いとズレる感じがして嫌。下巻きを3重にして太さを合わせています」

ドライバー
キャロウェイ「PARADYM ◆◆◆S」

開幕に向けて準備中!
プロトタイプの『トリプルダイヤモンドS』は小ぶりでディープフェース。「スピン量を少し増やして2500ぐらいにしたい。重心距離とかいろいろ変えてもらい現在調整中です」

アイアン
ブリヂストン「220MB」

程よくボールを潰す打感の伝わりが好き
「アイアンはつかまりすぎたり、キャビティのような弾く感じは苦手。グースが少なくストレートネックに見える顔、弾道を操れる程よいボールの潰れ感が気持ちいい」

ブリヂストン「229HI」

お気に入りの2番アイアン
「操作性が高く、刻む時とグリーンを狙う時、両方で使える。球が高すぎず、ちょうどいい」

パター
スコッティキャメロン「セレクト ニューポート」

転がりがイメージしやすいブレード型
「自分の打ち方にはブレード型が合っていると思う。ボールが転がってカップに入るイメージが構えていて出やすい。転がりが想像できるし、それに対してストレスなく振れる」

バウンスを消した
“60度”がお気に入り

アマチュア時代からウェッジは『ジューシー』を愛用。ソールの当たり方やライ角など、自分に合わせた形状で調整しているという。

「つかまりが悪い、という要望を出して調整してもらったのが、58度を2度寝かせた60度。ロフトだけ寝かせてもらって、バウンス角は大きくならないように調整してくれています。バンカーでも、砂が薄いときや硬いときもあるから、バウンスが大きくて跳ねちゃうのが苦手です。そんな場面でも開いて、ストレスなく打てるのがいいから、今のウェッジが気に入っています」

55度を立てて54度にしたのは、単純に距離感の問題。

「125ヤード打ちたいけど、55度だと120ヤードいかないくらいで、スピンが思った以上に入っちゃうので54度に。1度で5~7ヤード変わります」

「58度を2度寝かせた60度と、55度を1度立てた54度。違和感もなく見え方、顔もすごく気に入っている」

背面に製作日と変更後のロフト、「TAISEI」のネームが刻印されている

ペタッとつくまで開けるのが好き

「バウンス角が大きいのは嫌い。開いて打つことが多いから、必要最小限でOK」

清水大成の14本セッティング

※飛距離はトータルの数値

月刊ゴルフダイジェスト2023年5月号より