【通勤GD】芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」Vol.54 ミスしたらどうなるか打つ前に考えよう ゴルフダイジェストWEB
今週の通勤GDは、芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」。その第53回。アマチュアゴルファーとプレーするたびに、スコアメークにはショット力以上にマネジメントが大事だと痛感するという芹澤プロ。ほぼ100%のアマチュアは、マネジメントを見直すだけでスコアは劇的によくなると断言する。その秘訣とは?
前回のお話し↓
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
芹澤信雄プロ
1959年生まれ。ジャンボ尾崎に「世界一パーパットが上手い」と評されたパットの名手。1987~2000年にツアー5勝。その後シニア1勝。飛距離優先時代をショットの質で生き抜く。チーム芹澤ゴルフアカデミー主宰。
ミスは「出るもの」と想定してプレーする
一般のアマチュアの方は、残念ながら女子プロ以下。ピンしか見ていないというのもありますが、自分のミスに対する想像力がなさすぎます。そのライからその番手を持った時にどんなミスが出るのか。そしてそのミスが出た時にどんな状況に陥るのかというイメージが足りないんです。
たとえば平均スコア100くらいのスライサーの人だったら、ティショットが真っすぐ飛ぶ可能性よりも右に曲がる可能性のほうが高いんじゃないでしょうか。それなのに、フェアウェイ真ん中を狙って打って右に曲げ、「あぁ、失敗!」とか言っている。
しかも、右サイドにバンカーがあったりOBが浅い状況でも「右のOBイヤだなあ」なんて言いながら、同じようにフェアウェイ真ん中を狙って打つ。
グリーンを狙うショットでも同じです。ナイスショットが出ることを信じて疑わず、最高のショットがでたときに最高の結果につながる狙い方しかしない。
プロはアマチュアより臆病
例えば、少しつま先下がりのスライスしやすいライなのにグリーン右のバンカーを無視してピンをデッドに狙うとか、左足下がりのライからUTやFWなどの長い番手を持って池越えを狙ったりしていませんか?
「コスったらどうなる?」とか「ダフったらどうなる?」ということをほとんど想像せずに打ってしまうんです。
プロゴルファーは、皆さんが思っている以上に臆病で、安全第一思考なんですよ。僕らは確率が80パーセント以下のことはほぼしません。
ショットの精度が高いから、アマチュアのほうから見ればいつもピンをデッドに狙っているように見えるかもしれませんが、実際あいつも「どんなミスが、どのくらいの確率で出るか」を想像しています。
そして「そのミスが出た時にどんなことが起こるのか」を考慮して、ミスを織り込み済みでプレーしているんです。
ちなみにアマチュアのかたは「ミスしそう」と思ったときに、普段以上のことをやろうと頑張りがちですが、それはミスの確率を上げるだけ。難しい状況ほど、「普段通り」を基準にプレーすることがスコアメークのカギですよ。
マネジメントの「土台」は“普段どおり”のゴルフ
プロは、球を曲げたり高低をコントロールしてコースを攻めるが、それは「普段どおり」の基準が固まっているからできること。番手ごとのボール位置やスウィングの力感などの「基準」を、普段からはっきりさせておこう。
【ポイント①】いつも同じボール位置で構えよう
個人差はあるが、ボール位置の基準は7番アイアンでスタンスの中央。長い番手ほど右足を広げるぶん相対的に左になる。
【ポイント②】トップで笑顔が作れる力感でスウィング
スウィングは、笑顔を作れるトップから、フィニッシュでバランスを崩さない力感で振る。これ以上力むのはミスのもと。
月刊GDより
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