日本の小さな巨人がオーガスタに挑む! マスターズが比嘉一貴を特別招待
昨シーズンの賞金王・比嘉一貴の元に新年早々うれしい便りが届いた。マスターズの招待状である。ゴルファーなら誰もが憧れる舞台に158センチの賞金王が挑む。
マスターズ委員会は1月に入って、比嘉に加え、アマチュアのゴードン・サージェントを特別招待すると発表した。
フレッド・リドレー会長は声明で「マスターズトーナメントはプロアマを問わず世界のゴルフを向上させる機会を提供する場です。2人の選手は素晴らしい才能を発揮しました。4月、オーガスタナショナルに迎えることを楽しみにしています」と綴っている。
当の比嘉はJGTOを通じ「招待のお話をいただいたときの喜びは特別なものでした。生涯のうちオーガスタでプレーすることは夢でしたし、画面越しで見ていた憧れのトーナメントに出場できることが今から楽しみです」と喜びのコメントを寄せている。
大学の先輩・松山英樹には以前から「海外でプレーしたほうがいい」と言われてきた。賞金王になったことで今年はDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を得て、遅ればせながら海外に打って出ることが決まった。そんな矢先に届いたマスターズ招待のうれしい知らせ。
昨年初挑戦したメジャー(全英オープン)では「力不足を痛感した」と予選落ち。しかし賞金王として大きな自信を手にしており、4月のマスターズでは持ち味を発揮してくれるに違いない。
マスターズ委員会が特別招待のカードを切るのは滅多にないことだけに、欧米メディアでもこのニュースは取り上げられている。かつては国内ツアーの賞金王が招待されることが多かったが、1984年の賞金王、前田新作の元に招待状は届かなかった。2014年の王者・小田孔明もしかり。
今回比嘉が招待されたのは、昨年の実績が高く評価されたことは間違いない。
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より