【PNC選手権】チーム水風呂? タイガー親子は初日ロケットスタートもケガに勝てず5位で終戦
3年連続でメジャーチャンプの親子が優勝を競う「PNCチャンピオンシップ」に出場したタイガー&チャーリーのチーム・ウッズは優勝を目指したが、2日目に失速。それでも父は晴れやかな笑顔を浮かべた。
大会初日、息の合ったプレーで13アンダー「59」をマークし、J・トーマス親子と2打差の2位につけたチーム・ウッズ。
タイガーは右足底筋膜症で月初めのホスト大会を欠場したが、実は13歳になった息子チャーリー君も大会前左足をケガしていて、「歩くのも大変だった」と打ち明ける。
本来なら、父の飛距離を超えたと評判のチャーリー君がティーショットを担当し、父は負担の少ないグリーン周りに専念する作戦だった。しかし息子の負傷でこれが逆転。タイガーがスーパーショットを連発し、「父はすごくいいプレーをした」と息子が絶賛した。
2日目は「2人ともペンギンのような歩き方だった」とタイガーは苦笑い。
7アンダー止まりで5位タイに終わったが、2人は晴れやかな表情を浮かべ、父は「初日は親子で本当に良いプレーができた。ケガをしていたのにチャーリーも頑張ってくれた。競技では自分を信じて突き進む必要がある。これまでジュニアの大会やPNCで彼のプレーを見てきて、それが着実にできるようになっている。その点に一番の成長を感じた」と満足げ。
自動車事故以来、ラウンド後は浴槽に氷を入れて全身をアイシングする治療法を実践してきたタイガーは、本人だけでなく息子もケガをしていたので、自嘲気味に自分たちのことを「チーム・アイスバス」と呼んだ。
「ここではいいショットを打つことが目的ではない。私たちはチームプレーを心から楽しんだ。それがすべて。2人でプレーすることで絆が深まった。このステージ、そして雰囲気を息子と共有できたのは幸せなこと」
タイガーが幸せなら言うことはない。
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月10・17日合併号より