「ウォーターシャワーNG」「新人戦は3日間」 JLPGAが発表した新しい規約の中身とは?
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は先日、23年度のトーナメント日程と併せ同規約・規定の改正を発表した。そのなかから気になるものをピックアップ。
川﨑春花はじめ、レギュラー3勝、ステップ6勝という”強揃い”の出場選手が注目された「新人戦・加賀電子カップ」は、ここ数年は前年度のプロテスト合格者を対象に2日間競技として実施されてきた。
しかし23年からはその年の合格者による3日間競技に変更。そのため23年は22年度合格組と23年度合格組が出場することに。これまでは「新人戦」といいながら、すでにレギュラーツアーで大活躍し、シード権を獲得した選手の出場もあった。来年からはフレッシュな顔ぶれの大会になる。
そして22年の春先、プロテスト未合格の髙木優奈がロレックスランク300位以内の選手に与えられる「臨時プロ登録」という制度でツアー3試合に出場し、話題になったが、その制度が来年から「ステップ・アップ・ツアーの活性化を目的」に同ツアーでも採用。世界ランク500位以内の非会員選手にも出場資格が認められる。手元のデータでは、現状この有資格選手は437位の髙木1人だ。
また、ファンにとっては微笑ましいシーンにも映る優勝者へのウォーターシャワーが禁止になる。
協会では、「SDGsの観点および、その後の写真撮影への配慮などから」との理由で、選手・キャディは優勝者を祝福する際に飲料水等の液体を浴びせてはならないと新たに規定。
そのほか、産休制度の対象者が現在のシード選手から全ツアー登録選手に拡大。
また、選手の欠場や棄権に関する情報は、これまでその理由とともにオフィシャルサイトで一般公開されてきたが、いわゆる「個人情報」に当たるとして、非公開とする方向で検討することなどが併せて発表された。
23年の日程が発表され、史上最高の50億円超えの賞金総額が話題となった女子ツアー。開幕まで待ち遠しい。
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月10・17日合併号より