カーボンとスチールのいいとこどり! 「コンポジットシャフト」を女子プロたちが支持する理由とは?
かつてはダイナミックゴールドとメーカー純正カーボンが主流だったアイアンのシャフト。現在ではスチールとカーボン、どちらのシャフトも種類が増え、カーボンとスチールのハイブリッドシャフトまで登場。果たしてどんなシャフトなのか?
PHOTO/Tomoya Nomura、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos、KJR THANKS/PINGフィッティングスタジオ武蔵浦和
試打・解説/後藤悠斗
雑巾王子こと武市悦宏の一番弟子で広尾ゴルフインパクトにてレッスンを実施中。自身のアイアンシャフトはオリムピック『DERAMAX』で、いち早くカーボンを採用するなど、一家言を持つ
スチールとカーボンのいいとこ取り
国内のみならず、米女子ツアーでも上位選手のアイアンシャフトに変化が起きている。彼女たちが使うのは、スチールでもカーボンでもない、カーボン+スチールの“コンポジットシャフト”。一体どんなシャフトなのか?
「あのB・デシャンボーもアイアンシャフトはカーボンを使う時代。カーボンは『非力な人が使う』『頼りない』なんて考えはもう昔の話で、重くてしなるカーボンシャフトもあるんです」とシャフトに詳しい後藤悠斗プロ。
「とはいえ、スウィングによってはスピン量が増え過ぎたり、球筋が安定しない場合もあるため、カーボンの振りやすさにスチールのしっかり感をプラスしたのがコンポジットシャフト。実際に打ってみると、スチールの操作性とカーボンの走り感がバランスよく、プロがこぞって使う理由がわかります」
トゥルーテンパー『スチールファイバー』
西郷真央
『スチールファイバー i80』
西郷真央は同じミズノのアイアンを使う高橋彩華のアイアンを試打した際に、「イメージ通りの球筋が出る」と気に入り、変更。替えた週の試合で今季5勝目を挙げた
畑岡奈紗は『スチールファイバー i95』、ネリー・コルダと高橋彩華は『スチールファイバー i80cw』を使用
フジクラ『MCI』
渋野日向子
『MCI 80』
プロテスト合格後の19年から使用しているフジクラ製『MCI』。全英女子オープンで優勝したピン『i210』×『MCI 80(R)』の組み合わせはいまも変わらずで、信頼に揺るぎはない
『MCI 80』はほかにも堀琴音、古江彩佳、西村優菜らが使用している
世界No.1アマ中島啓太のアイアンシャフトは『ツアーAD プロト』
「池村寛世プロが使用するアイアンシャフトを試したら、振り心地がマッチした」とテーラーメイドのツアー担当者。21年に制した日本アマの練習ラウンドから採用したという
>>果たしてコンポジットシャフトの実力は?
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週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より
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